肩こりを解消したい、体の柔軟性を養いたい、筋力をつけたい・・・
さまざまな理由でヨガを選んでくださる方が多いと思います。
私も、体の硬さをどうにかしたくてヨガを始めた一人です。
しかし、私の場合はやれどもやれども首や肩のこりは改善されず、目に見えるような柔軟性も養われずにいました。(筋力は多少ついたかもしれませんが)
「呼吸が柔軟性や筋力的な強さを養ってくれる」
その言葉に出会ったとき、本当なのかな?と疑う気持ちと同時に、希望が持てたのを覚えています。
そして、ポーズの見た目的な美しさや足を曲げる角度や手を置く位置など、そういった形に関する意識をできるだけ捨て去り、動きの中で常に呼吸を意識し続けた練習に取り組んでいきました。
練習を続けて4年ほど経ちますが、あの言葉は本当だった!!と心から思えています。
私のこの経験は、時間もかかりましたし、すぐに結果を求める現代では歓迎されにくいことなのかもしれません。そういう意味で「遠回り」という言葉を使ってクラスの中でお話しさせていただきました。
すると、参加してくださった生徒さんから以下のような感想をいただいたのでご紹介します。
『マットに自分の足跡がついていて、こんなに踏ん張れていたのかとびっくりしました。
もし、「足裏でしっかりマットを捉えて、ぎゅっと踏ん張ってください」って声かけをされたとしたら、こんなふうにはできなかったと思います。
その姿勢の中で呼吸ができるように意識したから、体がそのように働いたのかもしれないです。そういう意味では、「
遠回り」というより「近道」なのかなって思いました!』
時間がかかったから遠回りだと思っていたけど、近道なのかもしれませんね。改善されないまま続けてきた期間を考えると、ますますそう確信できます。違った目線からの解釈、目から鱗!ありがたいです。
そして、生徒さんが自分自身で気づいていく、それを話してくださるのを聞くのがとても嬉しい。
呼吸は、生まれた瞬間から息を引き取る時までずっとそばにいるパートナーのような存在です。ご自身の呼吸の力を信じてみると、何か新しい気づきがあるかもしれません。
2024.2.10
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